1954年の建築当初から使用している木戸を開けると、職人緒方が精魂込めて作り上げた庭。
そして引き戸から屋内に入ると目に飛び込むのは、吹き抜け空間に吊るされた一対のシャンデリア。
工業化が進み、大量生産が行われる以前の職人の手仕事が残る一点物
古くから北摂豊中の洋館で使用されていた照明を譲り受けました。
また草野邸の中に見られる多くの電笠は、明治から昭和初期にかけてオイルランプの灯りから
瓦斯(ガス)灯、電燈に移り変わるまさに灯りの興隆の時代の中で
ガラスをはじめとする職人の研鑽によって生まれた工芸品の数々。
漆喰で守られた建屋、思いのこもった設備や家具、これらを照らす灯りが、ご来賓をお迎えします。
2020,09,01